「ロード・オブ・ウォー」
なぜかオープニングは「チャーリーとチョコレート工場」にそっくりである。観た人は思い出して欲しい。この映画で作られていく製品はライフルの弾丸である。チョコレートはたしか配達されて終わりだったと思うが、弾丸はちゃんと納品、販売、ユーザーの消費まで描かれちゃっていて、シニカルな映画の性質を簡潔に表している。バックにはBuffalo Springfieldのヒット曲、「For What It's Worth」が流れる。ヒット曲なので耳にすればどっかで聴いたことがあるように思うと思う。ロスの暴動を歌った歌だ。少し歌詞を引用すると、
There's something happening here
What it is ain't exactly clear
There's a man with a gun over there
Telling me I got to beware
I think it's time we stop, children, what's that sound
Everybody look what's going down
「銃を持った男がいる、あの音はなんだ?…」気だるいギターが印象的です。
映画はですね、ニコラス・ケイジが扮した現代の武器商人の話で、ロシア軍の放出品をアフリカに売ったりするんですけど、部分的なエピソードは実話からの抜粋ですが、あんまり現実的な映画ではない。個人で出来ることじゃないしね。国内でギャングに銃器販売するのとはわけがちがう。まあ、そのへんは解りやすく個人に収束して人格化しているんでしょうか。問題提起しておいてほったらかされるのはまるで「トラフィック」のよう。監督は「ダカタ」のひと。「シモーヌ」だったけ?もそうだけどシニカルな現代批判に徹する人なんですかね。「ダカタ」は大好きですよ、私は。タイトル「ダカタ」であってたっけ?タイプするとなんかへんだな。しかしイーサン・ホーク、久しぶりに見たら老けてました。
2005年12月24日 京都弥生座


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